北海道で燃料輸送ローリーに「出光カーボンオフセットfuel」を導入
全国展開に向け、自社の燃料油配送に伴い発生するCO2のオフセットを初めて実証
出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「当社」)は、物流におけるCO2排出量のオフセットを目的として、北海道で当社グループの燃料油配送を行う一部運送会社のタンクローリー(対象台数:21台)に、「出光カーボンオフセットfuel」を本日初めて導入しました。これにより、約200トン/月のCO2オフセット効果が見込まれます。
今回の導入は、燃料油配送に伴い発生するCO2排出量をオフセットするための実証です。今後は運用面における課題の抽出と改善を行ったうえで、将来的な全国展開に向け、2025年夏頃までに北海道すべての運送会社・タンクローリーへ導入することを目指します。
当社は、燃料油の使用時に発生するCO2排出量をカーボンクレジットによりオフセット(相殺)し、脱炭素への取り組みを促進するカーボンクレジット付燃料油「出光カーボンオフセットfuel」を昨年7月に発売しました。「出光カーボンオフセットfuel」はこれまで、主に工場などで燃料油を使用するお客様の脱炭素への取り組みを支援するため、お客様のScope 1に該当するCO2排出量のオフセットに焦点を当ててきました。本実証では、当社は自社の「燃料油の配送に伴うCO2排出」に対し「出光カーボンオフセットfuel」を初めて活用します。なお、今回の導入による効果はScope3のカテゴリー9に相当※します。
これまで当社は北海道において、バイオディーゼル燃料を混合した軽油「出光バイオディーゼル5」の供給体制の構築や船舶用バイオ混合燃料の実用化に向けた取り組みを行ってきました。北海道を「出光カーボンオフセットfuel」やこれらの低炭素エネルギー・ソリューション導入のモデル地域と位置付け、各製品と取り組みを全国へと展開することを目指します。
脱炭素化への移行期においてお客様が削減困難なCO₂に対し、当社はバイオ燃料の実用化やカーボンクレジットなど、様々な手法を用いて削減に貢献します。今後も環境負荷を低減するための新たな技術や製品の開発に注力し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※Scope3のうち、自社が販売した製品の最終消費者までの物流(輸送、荷役、保管、販売)に伴う排出で、自社が費用負担していないものがカテゴリー9に該当。GHG排出量を算定・報告する際の国際基準として位置づけられているGHGプロトコルにおいてはカーボンクレジットの活用によるオフセットは認められていないため、参考としての情報となります。
■参考
「出光カーボンオフセットfuel(略称ICOF)」イメージロゴ
【動画】出光カーボンオフセットfuelのご紹介
出光カーボンオフセットfuel販売開始について
(2023年7月13日)
北海道でバイオディーゼル燃料を活用したB5軽油の供給・使用を開始
(2024年6月18日)
使用済み食用油を活用したバイオ混合燃料による北海道での船舶運航試験を実施
(2024年9月5日)
https://www.idemitsu.com/jp/news/2024/240905.pdf
~ 本件に関するお問い合わせ先 ~
出光興産株式会社 広報部広報課
https://www.idemitsu.com/jp/contact/newsrelease_flow/index.html
出典:PR TIMES